学校の外からキャリア教育を考える

数学教師からITベンチャーに入社したあべべと、3000人以上の進路カウンセリング経験を持つさゆぺくが、これからの時代の高校生のキャリア教育について対談し、考えを発信していきます!

大人にも子どもにも豊かな情報・視野を

社会環境が変化すれば、人々の価値観が変わる
人々の価値観が変われば、社会的ニーズが変わる
社会的ニーズが変われば、必要な学びも変わる



歴史からみる社会の変化と人々の価値観の変化
日本経済・社会の流れ

戦後▷▷復興▷▷高度経済成長▷▷安定成長▷▷バブル経済▷▷バブル崩壊▷▷ITテクノロジーの高度化▷▷現在


この社会的流れに伴い、人々にとって重要な欲求は、次の1〜5へと変わっていった。

マズロー欲求段階説

★:自己超越の欲求 …自己を超えて、他者にも良い影響を及ぼしながら、自分も心から達成したい。   
5:自己実現の欲求 …自己を成長させたい。実現させたい。   
4:尊重の欲求   …他者から認められたい。   
3:社会的欲求   …他者との関係。集団への帰属。   
2:安全の欲求   …生命や収入の危険から身を守りたい。   
1:生理学的欲求  …生存に必要な、衣食住が欲しい。  


このような流れは、日本やその他諸国の経済発達段階と社会・人々の動きを見ていても、社会的に基盤が構築されてきたら、人々はさらに次の欲求フェーズに移り、個々の在り方、自己表現の手段が豊かになっていく傾向がある。

つまり、この歴史から見る人々の価値観の変化は、必然的な変化と言える。

そのほか、企業に関しても大きく同じようなことが起こりうる。
創業期・成長期(拡大期)・成熟期(安定期)・衰退期(再成長期)へと向かう中で、経営基盤が確保されている状況で、企業が策を打ち出していく視点は、自ずと時代に合わせて、他社との差別化を図る傾向にある。

歴史の流れというのは、課題の所在が「集団から個の魅力の構築へ」と変わっていく様子が伺える。



結婚観もキャリアの延長上に
私たちのイメージの話 : )
昔の人は、パートナーの性格や価値観などに、そんなにこだわらなかったのでは?
女性は嫁いで、家事に専念。男性は働く。男と女の役割も社会的にはっきりしていた。
一緒にいて家にいれば食べていける。
相手の性格や価値観などを割り切れるロールモデルがあった。


パートナーの見つけ方もより時代を反映した視点が必要になる。
今は、みんなそれぞれ相手パートナーに求める価値観が多様化している。結婚の在り方も様々。
社会、家庭、夫婦のロールモデルが変化している。


社会は激変していく一方で、学校、結婚、夫婦の制度が古いと生きづらくなる。
昔:1つのロールモデルから脱している人がマイノリティという概念。
今:マイノリティ、マジョリティの区別が徐々になくなってきている。

むしろ、みんなと一緒が安心な時代から、苦しい時代に…



これからの時代を生き抜くために


変化の激しい時代を生き抜くためには、社会の古き常識に縛られずに、柔軟に情報を得て、自分の内面を見つめて、自分のビジョンを描いていくこと。

まとめ
  1. 国や企業の成長歴史にも現れているように、画一から個の時代への流れは必然的です。
  2. しかし、制度や文化、人の価値観、固定概念の古さによって、人の生きにくさを諸分野で生じさせています。
  3. 今、生き生きしている人は、その古さに縛られずに行動していて、イキイキと楽しそうに仕事をしています!



 

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